学生時代の思春期に内田有紀ファンだった人は多かっただろう。
綺麗な顔立ちと、ちょっぴり不良っぽいボーイッシュさが魅力な蒼いナイフって感じだった。
今ではしっとりした大人女性の魅力を出しているものの、若い頃の内田は男子にも女子にもモテたキャラクターだった。
そんな若かりし頃の内田有紀を今でも慕っているファンの芸能人がいるらしい。
その人たちの中は今をときめくあのスタアも含まれているのだった。果たしてそのスターとは誰?
ファン層が厚い内田有紀だが、意外な趣味はプロレス。
それは内田有紀が思春期の頃に憧れた対象だった。しかし大人になってもプロレス熱は冷めやらず、練習を重ねた得意技はなんと必殺のアレだった?
美人スタア内田有紀の知られざる嗜好の世界、格闘技にのめりこんだ彼女の別の人格に迫ってみたい。
内田有紀のファンとは誰?
内田有紀の最大の魅力、それは見る者を虜にする深いまなざしだ。
若い頃の内田は髪も短く男勝りのイメージで、大きな瞳から繰り出す熱視線は少しばかり反抗的だが綺麗だった。女優中山美穂も同じにおいのするデビューの仕方だったが、このふたりにじっと見つめられたら相手の男子はたちまちとりこになったことに疑いはない。
内田有紀が17~18歳頃に活躍したテレビドラマを見ていた世代で、たちまち心を奪われた中学生が大きくなり、内田有紀に憧れて芸能界入りを果たしたスターがいる。
一人目は成宮寛貴。現在はメディアに姿を見せない成宮もかつては内田有紀と映画共演したことがあった。
その時はもう舞い上がってしまうほどの興奮ぶりで、冷静さを保つのに必死だったというから筋金入りのリスペクトファンなのだ。
二人目は釈由美子。内田有紀が女性にもモテるキャラクターだという証明だろう。
ずっと憧れの存在だと話す釈由美子は、「ドクターⅩ~外科医・大門未知子~」にゲスト出演したとき、楽屋ですれ違ったが生で見るよりいっそう美しかったとコメントしている。
三人目は今をときめく人気俳優小栗旬。
「踊る大捜査線THE・MOVIE3」で共演を果たしたのだが、芸能界入りする前には内田有紀の握手会の列に並んだこともあるという。このネタをトーク番組のたびに披露する小栗。
勝手にネタとして使ったことを内田有紀にお詫びすると「全然大丈夫。嬉しいよ。」と思いがけないお言葉。
「なんて素敵な人なんだ。」ますますファンになったとさ。
そんなリスペクトの対象とされる内田有紀だが、知られざる顔のひとつにプロレスなどの格闘技好きが隠されていた。いったいどれほどの入れ込みようなのか?
格闘技大好き
K1全盛期(1993年から2000年初期)だから内田有紀が20代前後の頃の話。
K1とはキックあり空手ありの総合格闘技の一種で、開催当時は日本中が盛り上がったほどの人気ぶりだった。
内田有紀も御多分にもれず熱狂的なファンだったのである。
かつて歌手華原朋美との対談があったが、華原がテレビでK1を見ていると内田有紀が写ってて、なぜ?どうしてって違和感を覚えたという。
これに対し内田有紀は自身を大の格闘技ファンだと認めたのだ。K1意外にも新日本プロレスを観戦するという。
華原朋美は言う。「テレビで有紀ちゃん見てたら泣いちゃってるのが見えて…」
「好きな選手が負けちゃって、なんかボコボコにされてて、ひどいと思って泣いちゃった。」あっさり訳を言った内田有紀は「逆に好きな選手が勝ってるときは(よっしゃ!)と思う。」とコメント。
これは完全に格闘技依存症だ。プロレス中毒患者だ。
一体どこまでの中毒症状なのだろう?内田有紀はいう。
「アンディー・フグのかかと落としは出来る!練習して出来た時は『おお!これはいいぞ。なんかあったときに使おう。』そう思った。」
なんかあったときってどんなときかと想像しちゃうが、本人いわく忘年会のときとかだそうだ。よくわかんないが…。
K1ファイターではピーター・アーツが好きだと友達に話すも、会話が合わないので相手にされないようだ。
内田有紀ファンだという芸能人も、こうした過激な嗜好があるとは誰も知るまい。
しかし、内田有紀のプロレス好きの背景には彼女の生い立ちに関係があるのではと考えるのだ。
内田有紀の生い立ち
内田有紀は日本橋の金持ちの家に生まれたようだ。だから出生当初は環境にも恵まれていたのだが、内田が幼少期に両親が離婚。
父親と共に過ごすも、やがて父が再婚したために疎遠になる。やむを得ず母親のもとに身を寄せるも、この母も再婚し同居しづらくなる。天涯孤独の身となり祖父母に引き取られるも、家出など問題を起こしちょっぴりぐれてもいる。
そんな時たまたま母親が芸能オーディションに参加した時同行し、関係者の目に留まったことがきっかけで芸能界入りを果たす。それが彼女の転機だったようだ。
それまでは両親の勝手でたらいまわしにされた身の上を呪ったに違いない。いつか自分だけの力でのし上がってやる。そう固く誓った固く誓ったのだ。
そんな時、テレビで見たのが女子プロレスラーのクラッシュギャルズだった。
女性でありながら圧倒的な強さで相手をやっつける。生来の格闘技好きに加えて、自立した女子レスラーの強さに圧倒されたのである。自分も強くなりたい。
中学生の頃に憧れたプロレスのクラッシュギャルズは、その後の内田有紀の格闘技好きを決定的にしたことは間違いない。
しかし、彼女の格闘技好きが必殺技習得まで発展しちゃうとは誰も予測しなかっただろう。
内田有紀ファンの芸能人も、隠された彼女の一面を知る由もない。
人は誰でも二重、三重人格だということが良くわかる良い例だとつくづく感じる次第である。
エピローグ
内田有紀は案外単純な性格かも知れない。
彼女いわく『プロレス会場の雰囲気がいい。みんなが一緒になって熱い応援をするから。」
そしてごひいきの選手が負けると泣く始末。これは完全にプロレス中毒症とみた。
筋書きはショーだとわかっていながら感情移入しちゃうところはお年寄りなんかと同じだ。
プロレス好きの老人は昔よく興奮しすぎて倒れたりしていたが、若い内田有紀の場合、必殺技まで練習しちゃう熱の入れようは尋常じゃない。
ドラマではお澄ましして演技するから、芸能人のファンもリスペクトしたりするけれど、まさかかかと落としを練習し出来ちゃうとは露ほども思わないだろう。
東スポあたりがネタにする都市伝説とはひと味違う。
だって内田有紀の必殺技は本当のことだから。