浜辺美波は大人になって今若手女優としての旬の輝きを放っている。
つい先ごろまで瑞々しさは売りだが、ティーンエイジャー的な役どころや雰囲気がイメージとしてあったように感じるのだが、いつのまにやら大人の女性に変身してしまったようなので少々面食らっている。
それじゃターニングポイントはいつなのかと振り返ってみると、筆者的には「私たちはどうかしている」の途中から浜辺美波の醸し出す雰囲気が、妙に大人の色気を出し始めたなと目を奪われたのである。
振り返れば2011年に開催された美少女コンテストでは、小学校5年生でありながら特別な賞に輝いた実績がありただ者じゃないオーラを感じさせていたのだが、あれから9年経ち浜辺美波は大人の女性に成長したのだ。
特に前述のドラマ「私たちはどうかしている」で施したメイクをご覧頂きたい。
女優というのは、かくも美しく変身するものかと改めて驚嘆すること必至だ。
光り輝く20歳の浜辺美波をとくとご覧あれ。
美少女コンテストでいただいた賞とは?
7代目東宝シンデレラコンテストでは、ニュージェネレーション賞を浜辺美波は獲得した。
わかりやすく言えば新世代賞といえよう。
東宝シンデレラコンテストも7回目を迎えて、新しい風が吹くことを新人に期待する前向きな賞と感じる。
しかしながら残念なのは、この時のグランプリは浜辺と同じ年の上白石萌歌だった。
このとき、上白石萌歌は史上最年少のグランプリと称され大いに話題をさらったのだった。
面白くないのは浜辺美波ファンだ。浜辺がグランプリだったなら同じく史上最年少の王座だったから。
そしてもう一人複雑な心境の人がいた。上白石萌音はこのとき23歳で特別賞を貰っている。特別賞って響きが何となく安っぽく聞こえるのは筆者だけだろうか?
妹の上白石萌歌がグランプリを獲得したのは嬉しいけれど、何が特別なのか分からない。それならいっそ、浜辺美波のニュージェネレーション賞のほうが意義ある風にもとれるのだが…。
まあ、上白石家はさておいて、浜辺美波はグランプリを逃してしまった。しかし、芸異能会とは不思議なもの。
こうしたコンテストで優勝した人よりも、2位以下のほうが出世している例がほとんどだ。
あの有名な米倉涼子や上戸彩も、コンテストじゃ一番じゃなかったのに今じゃ一番だった人を抜いた出世ぶりだ。
浜辺美波も御多分にもれず、今や若手女優の注目度トップを走っている一人に数えていいだろう。
美しく大人びた輝きを放つ浜辺美波のターニングポイントといえる「私たちはどうかしている」で美しくメイクした彼女のビジュアルを堪能していただきたい。
「私たちはどうかしている」で成長の証
それは2020年の夏、日本テレビ系ドラマとして水曜日22時に放送された、横浜流星とダブル主演の愛憎物語だ。
あらすじは本稿ではお伝えしないが、もともとはコミックが始まりのドラマだから、幼少期での殺人事件を発端に、大人に成長し再会する男女の、愛と憎しみが複雑に入り乱れる劇的展開がみどころだ。
ヒロインの複雑な心境を演技する浜辺美波は、第6話までと打って変わって第7話で華麗に変身するのだ。
第6話まででは、不幸にも火事にみまわれたヒロインだったが、時は移り3年後「花がすみ」という自らのお店をかまえたという設定から第7話が始まった。
それまでの浜辺美波扮するヒロインは、衣装もメイクも青春期を思わせる優しいタッチで雰囲気も柔らかい印象だった。
しかし、火事から3年後の設定ではいきなり濃いめで妖艶なメイクがほどこされ、色鮮やかな着物から察する美しいバストラインが大人女性を強く印象づけるのだった。いい!浜辺美波とてもいい!
なるほど、美少女コンテストでグランプリを逃した方が大物になるというジンクスが身に染みたぞ!
しかしいまだ若干20歳の浜辺美波。女の魅力は始まったばかりだからこれからどう活躍するのか期待は膨らむばかりだ。
エピローグ
美少女コンテストでグランプリを取った上白石萌歌だが、いまでは姉の萌音のほうが色々話題をさらっている感じがする。
浜辺美波もおなじく、グランプリ以外の賞で今の成長結果だから芸能界は恐ろしい。
ついこの間まで浜辺美波が子供だったように感じるのは、我々見る側が歳をとったせいかもしれない。
それが2020年のドラマの区切りとともにメイクや衣装で大人に変身する彼女を見て、あっと驚く我々ファンの側こそ「私たちはどうかしている」のかもしれない。