2019年10月から年末にかけ放送されたTBS系日曜劇場「グランメゾン」に出演した鈴木京香がつけていた星のイヤーカフが視聴者の目を奪ったが、当時の鈴木京香はちょうど50歳。
星形のアクセサリーを耳につける事自体、年齢的には相当の冒険だと一般人には映った。しかし、そこはやっぱりスタア中のスタアだけあって着こなしは素晴らしく、大人女性のアイテムとしていとも自然に取り入れてしまう。
こうした女優の輝きは、本人の私生活の充実ぶりや仕事への打ち込みの度合いに関係があるとは思うが、裏方として鈴木京香を支えるメイクアップアーティストが優れているからだと断言する。
イヤーカフだって、イヤリングやピアスの選択をあえて除外し鈴木京香をきらめかせるアイテムに起用したのはメイクアップアーティストの手腕だ。
しかし、その反響は凄くイヤーカフというアイテムを世間に押し出した現象は「京香イズム」と言っていいかも知れない。
しかし、よくよく観察すると、ヘアメイクからアイライン、リップメイクに至るまで総合的な演出戦略が織り込まれていることがわかる。
誰もが憧れる鈴木京香の美しさ、その秘密を分析しつつ、星のイヤーカフのアイテム詳細まで明らかにしてゆこう。
イヤーカフの登用
日曜劇場「グランメゾン東京」は、ミシュラン審査をめぐるシェフの葛藤を描いたドラマだったが、鈴木京香はいままでも「王様のレストラン」や「行列の女神」など様々な飲食業に関わるドラマで料理人を演じている。
演じる役柄の特性上、長めのイヤリングやピアスは邪魔になり料理人リアリティーに欠ける。
かといって、小さく控えめのピアスでは目立たず映像的には意味がない。スタイリストそしてメイクアップアーティストがイヤーカフに目をつけたのはさすがの選択だ。
このドラマの中では回を追うごとにイヤーカフの種類も変わっていったが、話題となったのはドラマが放送された頃だけの現象だった。
六角形をアレンジしたヘキサゴン型、リング型だが芯線をツイストしたり、石を散りばめた輝くものだったりとそれなりに話題となった小道具ではあった。しかし、それもいっときの話。所詮、ドラマで見かけて話題になった一過性のアイテムだ。
しかし、星型をしたイヤーカフだけは異彩を放つものだった。
冒頭で50歳を迎えた鈴木京香が身に着けるには勇気がいるのかなとも考えたが、むしろ鈴木京香の持つ独特なエレガントさにはピッタリのアイテムと感じる。青臭い若手女優では荷が重い飾りかもしれない。
それを見抜いた鈴木京香のメイクアップアーティストの眼力に脱帽だ。
それだけじゃない。鈴木京香の資質を見抜いて総合的なメイクアップを施すアーティストは、ヘアメイクそして目元、口元までしっかりコーディネートしており、そのうえで最適な星型イヤーカフを選定しているのだ。
特徴的な目元、口元のメイク
資生堂TSUBAKIのCMで見られる鈴木京香のメイクは、もっとも彼女を美しく彩るお化粧の代表作だ。
眉毛はいささかきつめに思える書き方の山上がりだが、それがかえって鈴木京香のインテリジェンスを強調しており一層美しい。
唇はラインをアウトカーブに引き、ややセクシーなボリュームを出すが色はあくまで中間の色をチョイスしナチュラルに仕上げる。それがまた彼女の清楚さを醸し出し、いやらしさがない。
アイラインはあえてしつこく引いていないが、代わりにまつ毛は上下黒のマスカラを施すことではっきりした目元ながら安っぽくならない仕上げだ。
この仕上げ方は、現在の鈴木京香のベーシックなものでもありドラマなどでも散見できるメイク方法だろう。
しかし、こうした清楚でエレガントな鈴木京香のベースを崩しかねない、派手な星型イヤーカフを持ってくる冒険はプロしかできない。
プロが選んだイヤーカフ
たまたま日曜劇場「グランメゾン東京」で使われた小道具のイヤーカフと軽んじて見るのは惜しい。
筆者は思う。それほど50代女優鈴木京香にピタッとはまったイヤーカフということは、同じ世代のファッションにうるさい女性たちにもマッチするアイテムではないかと。
大きめの星型イヤーカフ。派手に見えてもいきすぎた装飾じゃない。それを鈴木京香のメイクアップアーティストがプロとして証明してくれたのだから、一般女性たちが取り入れないのは勿体ないじゃないか。
もともとイヤーカフは耳の上部、中央など場所を変えることが可能だ。しかもイヤリングやピアスと違って耳を痛めないから着けやすいお手軽装着なのである。
もちろん、センスに自信のあるご婦人にはピアスとの合わせ技もありだが上級者向けであろう。
では、問題の星型イヤーカフをどのメーカーがいくらで販売しているか紹介してゆこう。
星型イヤーカフお値段
ドラマ「グランメゾン東京」で鈴木京香が身に着けた星のイヤーカフ。それがどのメーカーのものか特定は難しいものがあるようだが、おおよそ間違いないと思えるお品をご紹介しよう。
一つ目は、KNOWHOW(ノウハウ)というメーカーのもので、シルバー色のものは¥14,000(税抜き)、ゴールドカラーは¥15,000(税抜き)で購入可能。
二つ目は、ICOIC STARのものでシルバー色¥165,000(税込)、10Kゴールド仕上げが¥35,200(税込)と少々お高いが出来は良さそうだ。
もう一度念を押そう。
一過性のドラマで使われたアイテムだとあなどるなかれ。イヤーカフ、それも大胆な星型を用いたメイクアップアーティストの挑戦は大成功だった。その結果、アラフィフ女性のあらたなファッションアイテムとしてイヤーカフが表舞台に立つ日が来たことは一種のファッション革命に等しい。
本稿をお読みのご婦人方には是非イヤーカフをお勧めしたい。
一歩先の美を求める貴女にはジャストなお品といえよう。
エピローグ
鈴木京香の近況は、恋人の長谷川博己が大河ドラマを無事つとめ終えて、いよいよゴールインかと囁かれているさなかである。
星のイヤーカフの着用は今よりさかのぼること2年前、長谷川博己が大河出演を決めた直後あたりだろう。
公私ともに脂ののった時期であり鈴木京香も輝きを増していた時期でもある。
さんざんメイクアップアーティストを持ち上げてきたが、鈴木京香自身の醸し出す美しさに磨きがかかっていたからこその総合美だといえよう。
星型イヤーカフをご検討の貴女にも幸多からんことを祈っております。