御年47歳の女優と聞けば、アラウンド・フィフティーというくくりでまずイメージすることが多いので、やや陰りが出始める頃なんじゃないの?なんて思ちゃうかもしれない。
しかし深津絵里に限っては全く違う。むしろ若い頃より輝きは増しているように見てとれるのだ
彼女のファンと称する有名芸能人は数多く、この面々はいずれも評価の高いタレントばかり。
そんな彼らを惹きつける深津絵里の魅力とはいったい何だろう?
彼女のこれまで歩んできた道のりを振り返り、人気の真相を解き明かしてみたい。
そんな深津絵里が永年務めてきたパスコのCMを降板したらしい。深津絵里のファンとしては正直ショックな一報なので、その理由も探ってゆきたい。
今なお輝きを失わない、アラフィフ女優深津絵里の近況をどうぞご堪能あれ。
同業者から人気沸騰?
タレントや俳優たちが公然と深津絵里ファンを名乗っているのは不思議な現象だ。
大抵の芸能人はそうした相手をお友達だとか、お世話になっている大先輩みたいな表現をつかう。しかし、ファンを名乗る真意はリスペクトしている(敬意を払う)のにほかならない。
例を挙げても錚々たるメンバーだ。
木村拓哉、福山雅治、ロンブー淳、臼田あさ美、佐藤健、水川あさみ、星野真里等々。
彼らはいずれも各々の目指す道でトップを極めたひとばかり。そうした彼らが深津絵里を愛して止まない本当の理由は何だろう。
筆者は深津絵里の足跡をたどり、彼女が成し得た実績を考察してみた。するとどうだろう。
普段は意外と地味な印象の深津絵里なのだが、彼女の歩んできた足跡は大変輝かしいものばかりだった。
わずか13歳でミス原宿コンテストでグランプリを獲得したのを皮切りに、高校卒業後は本格的な女優業に専念する。その結果、「踊る大捜査線」では日本アカデミー賞助演女優賞にいきなりノミネートされ、同時に「阿修羅のごとく」で最優秀助演女優賞に輝いた。
その後21世紀に入り、紀伊国屋演劇賞個人賞受賞や、第3回アジア・フィルム・アワードで主演じょお優勝候補にまでノミネートされた。2010年には、映画「悪人」でモントリオール世界映画祭最優秀女優賞を、同じく日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を得て国際的な有名女優として認知されたのだ!
ほかにも受賞歴は数多くあるが、要悪すればすべてのノミネートされた映画賞で結果を残した数少ない女優だったのだ。
たしかに彼女が出演した映画の数々は、見る者を彼女のとりこにしたし、女優深津絵里の存在感を示したものばかりだ。その確かな演技力はもちろん凄いが、女優深津絵里のキャラクターは透明感があって、深く澄んだまなざしは、どこかに引き込まれそうなほど奥が深い。
降板する前のパスコのCMでは、サンドウィッチを小窓から販売する深津の優しい微笑みが人気だったね。
悲しいことに、今は若手女優に取って代わられて、もうパスコのCMに深津絵里は帰ってこないようだ。
パスコ降板の理由
元々は女優小林聡美に始まり、深津絵里が後を継いだCMだった。
ちょっぴりメルヘンチックな構成で、動物の子供たちと深津絵里の優し気なやりとりがあったり、大人女性の魅せ方が胸キュンだったから好感度のあるCMとしてファンから支持されていた。
しかし「パスコ」の敷島製パンは2020年に創業00周年をむかえ、お客様に振る舞うコンセプトから自分が食べるコンセプトに路線を切り替えた。
だから今までみたいに、美しい深津絵里が優しく子供たちにパンを振る舞うシチュエーションは不要となったのだ。
代わりにただおいしそうに食べる、ひたむきに食べる。そうしたエヅラがほしくなったので、うまそうに食べる専門の女優杉咲花がこのCMに出演することになったようだ。
パスコのキャッチフレーズ、それは「余計なものはいれない。」だそうである。それは、パン本来のおいしさの表現だろうが、ひねくれものの筆者には、パンそのものを宣伝するのに余計なキャラクターは必要ないみたいに思えた。
まさかそれが女優深津絵里とは言わないだろうが、優しく美しい女優に代わって、食い気一本勝負のキャラクター女優が宣伝するのは何とも寂しい限りだ。
ただし深津絵里は、2015年に母親を闘病の末に失くしている。その間、深津自身の芸能活動もある程度犠牲にし看病に専念したようなので、色んな出演における降板も無理はない状況だっただろう。
近年深津絵里は落ち着きを取り戻し、2017年は舞台に、2020年は正月のスペシャルドラマにと徐々にではあるが復活の兆しを見せている。
たとえパスコのCMは降りても、美しさと輝きは以前より増していて活躍の場はどんどん増えてゆくだろう。
なにせファンを自称する芸能人がこれだけ多いということは、プロが惚れるプロの女優だってことの証だろう。
近年の深津絵里はとにかく美しい。若い時よりもいっそう綺麗になった。
エピローグ
人生には浮き沈みの時期が周期的にやってくるものだ。
深津絵里の場合、輝かしい実績をたずさえながらも家族の看病をするのに仕事を犠牲にすることを選んだ。
そのことで、暫く女優としての沈黙を保っていたが、近年復活の兆しを見せている。
しばらくのブランクにおいて、パスコのCMコンセプトも変わり、食い気女優に取って代わられたがこれも時の流れの成せる技として受け止めるしかない。
演技派女優深津絵里ならこれからだって何でもできる。だってファンと称する芸能人がきっと後押ししてくれるはずだし、アラフィフ女優では稀にみる美の増幅現象が際立っているから決して心配は要らない。
深津絵里は、スクリーンでも個人的にも愛されキャラなのだ。