木村文乃の強みは何といっても清純さと真面目さ、そしてほっこりした温かさを秘めた可愛さだろう。
デビュー当初は、清楚な美しさが目を引き「あの女性は何者?すっごく素敵!」と話題沸騰したものだ。
でも本当はもっと奥が深い女優だったのだ。現在は、NHK大河ドラマ「麒麟が来る」で明智光秀の妻をかいがいしく演じる武家の奥方を演じているが、映画「ファブル」では何と殺し屋を演じ、表向きは女性フェロモン全開の酒豪として夜の街を徘徊するイイ女を見事演じ切っている。
そうかと思えば、パスタなどのCMで可愛さ満開プラスほっこりキャラでファンを魅了するから恐れ入る。
今回は、木村文乃の役者としての幅というより、人間木村文乃の魅力の幅について詳しく掘り下げて見たい。
おりしも大河はじめ数々の話題作で、自らの魅力をたくみに視聴者へ伝えてくる彼女の戦略はこれからの伸びしろを大いに期待させるものだ。
色んな演技(演出)パターンを検証しながら、女優木村文乃の本質に迫ってみたい。
どうぞ最後までお付き合いの程、よろしくお願いします。
大河でブレイク
2020年のNHK大河ドラマでは、主人公明智光秀の妻ひろ子を演じ、武家の内儀らしく凛としたたたずまいを見せてくれている。もともと美人で話題となった人だから、しなやかで落ち着いた雰囲気と相まって、いにしえの大和撫子そのものという感じ。とても好感が持てる。
今までだって木村文乃はじんわりと人気を保ちながらファン層を厚くしてきたが、今回の大河で人気は更に上昇した感じだ。
歴代の大河ヒロインの中には、もちろん木村文乃以上に華やかでブレイクした女優さんは確かにいる。でも、そんな女優に限ってどの役を演じても代り映えしない印象を受けたりするのだ。しかし、木村文乃は違う。
ときには日清製粉パスタのCMでミュージカル調のほっこりした庶民的親しみを感じさせたり、お米のCMでは農家の田舎娘を元気に愛らしくコミカルに演じて見せる。
そして、2019年に公開のアクションコメディー映画「ファブル」で演じた色っぽい殺し屋のように、かわいい部分とお色気たっぷりの使い分けが絶妙だったりするわけなのだ。うーん、萌え萌え!
離婚でひと皮むけた
多彩なキャラクターを演じ分ける木村文乃だが、ここまで来るのにはおそらく離婚という人生経験を肥やしにしてきた感があるね。
女優は人気商売の一面もあるから、離婚を契機に衰退する人もいればイメージチェンジなどで大ブレイクする人もいるから面白い。木村文乃は間違いなく後者だ。そして彼女は演じることを心から楽しんでいる。
前述したように華やかさで急上昇した俳優はしぼむのも早い。ビジュアル先行で中身が伴わないことが割とあるからだろう。
木村文乃は見た目も可愛く綺麗だ。でもビジュアル先行型じゃあない。昨今ではしっかり女優としての自分のポジションを定着させ、そのうえで余禄の話題(最近ではジュエリーベストドレッサー賞受賞)を提供しちゃったりする。人気定着の証だ。
これからの活躍
演技派として滑り出した昨今では、現代ドラマや時代劇を問わず多彩な活躍が期待できる。
愛されキャラだからバラエティー番組もOKだ。しかし、なんといってもプライベートが気になるね。
再婚し家庭を基盤として更なる飛躍をしたいところじゃないかな。お相手?松坂桃李や岡田義徳などイケメン俳優との交際が噂されているが、2016年に結婚した前夫は一般男性だったから意外とガードは固いのかも。
でも考え方を変えれば、同じ業界人なら仕事に対して理解が得られやすいのも事実。さあ、はたしていかなる男性とねんごろになるか、期待は膨らむところだね。
いずれにせよ、木村文乃はタレントとして独自のカラーを強めだしたはことは確かなようだ。
ファブルでの可愛い反面妖艶なキャラ、パスタCMでの庶民的優しさ、そしてお米CMでの愛らしい田舎娘はカメレオンそのものの使い分けだ。
そして極めつけは、ジュエリーベストドレッサー賞でのグリーン衣装をまとった美しさ。何だろう?このときめきは!
木村文乃にあまりご興味を示さなかった方はとても良い機会だ。昨今の彼女の活躍をよくよくご覧になって欲しい。色香も増したアラサー女優木村文乃をどうか応援してあげて欲しいと切に願う次第だ。
エピローグ
大河での武家のお内儀、映画ファブルでのお色気ある可愛い殺し屋、パスタCMでのほっこりした優しさ。
全て木村文乃の魅力なのだよ。昔の彼女はそうじゃなかったように思う。たしかにビジュアルは素敵だからブレイクしたのは理解できるが、女優としてはあまりぱっとしなかったように感じる。
きっかけは離婚だろう。災い転じて福となす。結婚、離婚を肥やしに成長するのは人気女優の王道だろう。
でも彼女の内側に感じる少女っぽさは稀有な魅力だ。可愛いくせに不細工も演じることが出来る。
これなら今後はコメディー路線も期待できる。演技の幅が広がった木村文乃からもう目が離せないね。