神田うのの弟は漫才師ハマカーンのボケ担当、神田伸一郎である。
姉のうのとは違い、裕福ではない。いっときの漫才ブームのときには、そこそこ話題になったこともあったが、雨後の筍のごとく芸人が湧き出てくる子の世界では、数年後の生き残りは相当難しい。
ハマカーンもかろうじて生き残ってはいるものの、後輩芸人たちに追い越され青息吐息だ。
そんな苦しい懐事情の神田伸一郎は病気持ちじゃないかって噂がある。この噂の出所がどこなのか、実際のところ本当なのかどうかも調べてみた。
さらに、神田うのの旦那が経営する会社が倒産したっていう、こちらも噂の域だが情報がまん延しているようだ。これについても真実を追求してみたいが、どうやらこの二つの話題は、神田うのを中心としてうごめく何かが関与していると直感した。
噂の事実とは果たして何なのか?根底にあるものは何か、詳しく掘り下げて見た。
弟の病気説
もともと青白い顔で精彩に欠く神田伸一郎だが、病気ではないかといった声が意外に多く聞こえてくる。はっきりした噂の出所はわからないが、ひとつの理由として挙げられるのは、過去伸一郎自身がネタ話として語った下痢事件だ。仕事の最中に下痢をしておもらししてしまったことがあるようで、そのことが病気説の一端を担っている節がある。
恐らく彼は病気ではないが、虚弱体質ではないかと感じる。また、それにプラスして生き残りを賭けた芸人の日銭生活への危機感がプレッシャーとなって精神的ダメージを受け、慢性的な胃腸虚弱を引き起こしていると感じるのである。
ただし精神的な負荷はそれだけにとどまらない。
姉の神田うのはセレブで有名人だ。お金持ちの姉から経済的援助を受けながら生活する弟の心情は計り知れないほどのプレッシャーを感じているものと察する。親の七光りならぬ姉の七光りみたいな悪意ある指摘も見られるのは事実だ。加えて姉のうのは派手なセレブ生活をインスタにアップするなど世間からやっかみや非難を受けやすい体制にある。
気弱な弟は身内に対する世間の風当たりをも敏感に感じ取ってしまうのだ。
さらに追い打ちをかけるような風評がネットを騒がせる。神田うのの旦那が経営する会社が倒産しtのではないかと噂が広まったのだ。
倒産の真偽
新型コロナウィルスまん延の状況下で、休業要請を強いられた神田うのの旦那が経営するパチンコチェーン店。当然、政府のお達しに従い2カ月弱の長い休業を余儀なくされた。
都内に20店舗ものチェーン店を持つパチンコ店なので、当然従業員の休業手当についてはシビアに対応しなければならないが、従業員の言葉を聞くとその締めつけはかなり厳しいようだ。
このパチンコ店「エスパス」での従業員への休業手当は、休業以前の3カ月間平均の日当に6割をかけた日額×月間労働日数だという。
法律上は問題ないようだが、従業員の生活維持を真剣に考えるならば、政府が用意した労働者支援策の、会社側がもらえる雇用調整助成金上限額(1人1日6,670円が上乗せされた)をそのまま従業員に反映させるのが人としての道だろう。そうすれば、ほぼ休業前の手取り額を従業員は維持できるはずなのだから。
神田うのの旦那が経営する日拓グループは、このパチンコ店のほかにもゲームセンターや不動産業など多角的に業種を扱うグループなのだから、一時的赤字の業種をリカバリーすることは出来ないことじゃないように思える。従業員は家族だと思うならなおさらそうすべきだ。
しかし、神田うののSNS投稿内容は、高級ブランド品のみせびらかしなので世間がざわついているのである。空気の読めない社長夫人と人の痛みがわからない社長を目の当たりにして、パチンコ店の従業員たちの心中は決して穏やかではない。
そう、神田うのの旦那の経営する会社が倒産したっていうのは真実じゃない。
しかし、この噂は経営者である神田うの夫婦への怒りとやるせなさを反映したやっかみデマなのだ。
つまり、悪意が混じった「倒産すればいいのに。倒産してしまえ。」的な負のエネルギーが膨れ上がって都市伝説化したデマとみて良い。
芸能ゴシップに対する世論は今、不倫報道に向いているが、こうしたお金がらみの倫理についても取り上げるべきだと感じるのだ。
神田うのも無神経なSNSの配信をしたと思うが、彼女自身もこの旦那の度重なる浮気で愛情に飢えているのかもしれない。だから見せかけのブランド品への執着で心の貧しさを誤魔化しているのだろう。考えてみれば哀れな話だ。
こうした身内のスキャンダルに晒された弟の伸一郎は人一倍神経質な性格だから腹をこわし下痢をする。年がら年中プレッシャーにさいなまれて、青白い顔を見た人は思わず病気なんじゃないのと心配する。一番かわいそうなのは、うのの弟伸一郎なのかもしれない。
諸悪の根源は愛情の何たるかを知らないうのの旦那にありそうだ。
生まれながらにして苦労知らずのセレブである神田うのの旦那は、ひとの心の痛みが理解できないのだろう。どう客観的に見ても、運命をともにする従業員への愛情は希薄だし、最愛であるはずの妻に対しても愛情は欠落している。
結論として、神田伸一郎の病気説はデマだが、神経をわずらわせてしまった結果が下痢などの体調不良につながったとみていい。原因は厳しい芸能界でのサバイバルと、姉による金銭的援助(その背景にあるゴシップ)への苦悩だろう。
神田うのの旦那の会社倒産説もデマだが、これは根が深く、金満経営者への批判、怒り、やっかみが大きなエネルギーとなって襲いかかった結果なのだと感じる。
神田うの自身もある意味被害者なのかもしれない。
物の豊かさで本当の幸せは手に入らないことを一番知っているのは神田うの自身なのだから。
エピローグ
世間的に派手好きなセレブイメージが強い神田うのだが、旦那の愛情がもっと豊かであったなら年齢と共にもっと魅力的な本質を磨き上げて来れたのかもしれない。
生まれながらにして金の苦労を知らないセレブ旦那は、コロナ騒動で困窮する従業員への配慮も欠けているように感じる。もちろん最愛であるはずの妻にも。
今、神田ファミリーの中で、人としての心の痛みが分かる人は神田伸一郎だと思われる。
サバイバルな芸能界で生き残るのが精いっぱいの伸一郎は、姉の金銭的援助で何とか生き延びているが、その金の出どころが姉の旦那の稼ぎともなれば、前述の休業補償の問題が脳裏に浮かび、良心の呵責にさいなまれてしまう繊細な神経の持ち主だからさぞ心が傷ついただろう。
神田うのの旦那の会社倒産説や弟伸一郎病気説は全て間違いだが、噂の出どころは納得いくものであった。お金にのまれてしまったセレブの「愛の喪失」が全てのおおもとだったのである。
神田姉弟は本来愛情深い生き方を重ねてきたのだから、本当の幸せを取り戻すことは可能であるはずだ。
但し、何かを得れば何かを失う。
真の愛情を得ればよどんだ富を失うかもしれない。それは離婚という選択肢も含めてだ。
一番良いのは、うのの旦那が人の心の痛みを知り改心し、家族と従業員、そして世の人々への愛に目覚めることがベストだが、はたからみてもそれは簡単ではないように思えるのだ。