2020年2月のある日突然、テレ朝「グッドモーニング」から新井恵理那が消えちゃった!
なんで?どうして?心配するファンを尻目に、恵理那の大逆転劇が始まった。いったい何が起きたのか?
新井恵理那の人気と実力は今や多くの人々が認める事実。
それを実感する一端として、ネクスコ東日本のCMを挙げよう。
現在、新井恵理那の運命がどのように変わってきたのか、そしてその変化の理由は何故なのか、順を追って解説してみたい。アナウンサー戦国時代の下剋上物語を最後まで楽しんでね。
「グッドモーニング」の朗報
2020年2月の「グッドモーニング」新井恵理那欠席はファンの気を揉ませた。
テレ朝局内における人事異動によるものか?はたまた良からぬスキャンダル発生か?
しかし、そのいずれにも該当する理由ではなく、今世間を騒がすコロナウィルスの感染予防対策の一環だった。出演者の人員を減らし、互いの距離を確保することで安全を図ろうとする狙いだ。
日を追うごとに、テレビを見る側も人減らしや距離確保に見慣れて来てはいるが、2月の頃となるとこうした取り組みは始まったばかりなので、朝テレビをつけたらいるはずの新井恵理那がいないことにちょっぴり動揺したお茶の間の皆さんがいらっしゃったようだ。
しかし、それは序章に過ぎなかった。月曜から金曜まで出演を欠かさなかった新井恵理那が、木金のみの出演となり他の曜日は休みになってしまった。もしかしたら今後このまま少ない登板で追いやられてしまうのでは?と感じたファンは多かったはずだ。
しかし物語はここから始まった。
「グッドモーニング」メインキャスターの松尾由美子アナが産休のため3月末で降板したのだ。
さあ、後釜は誰なのか?看板アナウンサーの弘中綾香の起用を薦める声が上がったが、スケジュール等の都合で実現しなかった。
局アナで推進したい人々の声もあり、サブキャスターで新人アナでの田中萌を推薦する案も出たが、その矢先に不倫問題を起こし番組降板となってしまった。くるくる回る運命の輪…
そんな矢先、「2019タレント番組出演ランキング」が発表され、新井恵理那が女性部門の堂々2位を勝ち取ったことがわかった。新井の実力もさることながら、発表のタイミングもジャストだった!
フリーアナがテレ朝の朝の顔に登用されるのは何と13年ぶりの快挙!新井恵理那、「グッドモーニング」のメインキャスターに昇格。おめでとう!まさにアナウンサー乱世の下剋上物語だ。
しかしながら新井恵理那の場合、単なる棚ボタじゃない。しっかりした実力があってこその勝利なのだ。それは、ネクスコ東日本のCMを例にとってもわかるので以下に解説したい。
CMでの説得力
高速道路の利用案内で知られるネクスコ東日本CMで、新井恵理那のバージョンは2種類ある。
ひとつは、「ドラ割」つまりドライブ割引の説明をしているバージョンだが、明るく聞きやすい声で理解しやすいことが好印象だ。しかも彼女が着ている白いシャツ、清潔感が際立っていて素敵だ。
もうひとつはリニューアル工事の理解を求めるものだ。
高速道路を利用される方なら誰しも、頻繁に車線規制をする工事にうんざりした経験はおありかと思う。しかし、こうした貧乏くじ的CM説明でも新井恵理那にかかれば、あらあら納得。
切々と丁寧に心を込めて、しかしながら凛とした口調で明瞭に理解を求められれば「なるほど、君がそう言うのなら納得する。」って風に感じちゃうんだな、これが。
こうした地道な活動の積み重ねで、新井の評価はどんどん高まり今に至ったのだ。
「グッドモーニング」でお休みした時は心配させられたが、蓋を開けてみればちょっとした充電期間だったのかもしれない。
新井恵理那の魅力
それは所ジョージの番組だった。
舌にひっつく奇石があるというので紹介されたが、よせばいいのに新井恵理那がそれを舌に乗せて見せた。結果はわかっていたのに、痛くて取れない。そして泣いた。
この瞬間、筆者は新井恵理那の大ファンになった。結果明白なおバカチャレンジも自分の意思でやる。そして素直に痛がり泣く。正直、可愛い。とてもピュアーな性格だ。
もちろん、アナウンサーとしての実力も高い。しかし、根底にあるのは彼女の魅力だ。素直な愛されキャラとチェレンジ精神。そして失敗を恐れない勇気が持ち味なのだ。
彼女が学生時代、「ミス青山」に輝くもフジテレビアナウンサー試験に最終選考で不採用。ここから転げ落ちるように、各社アナウンサー試験に失敗が続いた。負けず嫌いの新井恵理那はさぞ悔しかったことだろう。しかし、ここからが新井恵理那の真骨頂だ。
フリーアナウンサーとして迷子のような状態からはじまり、あがきもがいてひとつずつ仕事を勝ち取ってきた。ただ、この時の取り組み方は決して野心的なものではなく、誠意をもって、一つ一つの仕事を無我夢中で一生懸命にこなしてきた結果のつながりなのだ。
ネクスコ東日本のCMも例外ではない。誠意が伝わる彼女らしいCMだ。
コロナ休みの充電期間を終えた今、「グッドモーニング」メインキャスターに大抜擢された新井恵理那の活躍がとても楽しみだ。
エピローグ
苦労人、新井恵理那がとうとうやった!
テレビ朝日「グッドモーニング」MC昇格おめでとう。
彼女の地道な努力と、運命の不思議な巡り合わせによって成し得た結果だ。
「グッドモーニング」お休みのあとは、坪井直樹アナという強力ないうパートナーを従えて晴れ舞台に立つ新井恵理那は誇らしい。
しかし、そのかげで泣いている人もいる。島本真衣局アナがそのひとだ。
グッドモーニング4姉妹といわれる女性陣4人のうち、次女に位置する島本は、年齢もキャリアも新井より上だが、結果として三女の新井恵理那に抜かれた形だ。
島本真衣も頑張ってきた。しかし新井恵理那の勝利に導いたのは一匹狼の強さだろう。
全ての取り組みは自分主体で責任をとらなければくってゆけない状況に繋がる。ひたむきな努力はネクスコ東日本のCMを例にとっても理解できるのだ。
アナウンサー試験失敗や、番組のお休みなどの逆境にも耐え、サバイバルな環境で揉まれてきた新井の経験は、局アナで落ち着いた運命だったら決して味わえない体験だったはずだ。
新井恵理那の昇格は誰もが祝福する出来事だが、日向あれば陰あり。島本真衣アナと切磋琢磨しながら一層の精進を、新井恵理那ファンは心から望むのだった。