毒舌キャラですぐに怒っちゃうイメージの高嶋ちさ子だが、本当は心の優しい女性だったのだ!
ダウン症の姉を持つため、すぐ上の兄と協力して兄弟は支え合ってきた。
そんな団結力を誇る高嶋一家が、令和のコロナ騒動の中、自粛規制で閉じこもる国民の為に演奏家や芸能人まで巻きこんだスーパー音楽会がネットで公開された。
テレワークなので一堂に会することはないのだが、高嶋の趣旨に賛同する仲間の力は、音楽会を見た者に対しひとときの安らぎと喜びを与えてくれた。音楽の力って本当にすごい!
本記事は、高嶋一家に関わる家族のエピソードと、そんな家族を含む仲間たちとの絆を紹介しようと思う。
読んだあとは、高嶋ちさ子に対するイメージが少し変わるかもよ。続きを見てね。
生来の喧嘩腰、ちさ子
高嶋ちさ子は3人兄弟の末っ子だ。一番上の姉未知子さんは6歳上、二番目が1歳上の太郎さんだ。
ちさ子と兄は幼い頃よくケンカをしていたようだ。しかし、ダウン症でハンディキャップを背負う姉が学校でいじめられた時は、この兄とタッグを組んでいじめた相手に仕返しに行っていた。家族のこととなると兄弟喧嘩していても自然に協定を結ぶらしい。
この仕返しについては、時に相手を殴ったりしていたようだから生まれつき喧嘩っ早い性格に違いない。
ダウン症を持つ姉も家族に助けられているだけじゃなく、自ら相当の努力をし一般企業に就職できるまでに頑張った凄い人なのだ。
このあと紹介する家族を含む仲間たちとの演奏にもこの姉は何とピアノを弾いて参加している。そして父はあのビートルズを日本で売り出す為にアルバムタイトルなどの仕掛けをした東芝EMIのプロデューサーだったのだよ。音楽一家の高嶋ファミリー恐るべし。
芸術を愛するファミリーだからさぞお上品な会話をするだろうと思いきや、高嶋ちさ子は実家に電話する際も喧嘩腰の口調でかけて、電話に出た家族が喧嘩にノッてくれないと調子が出ないっていうんだからほぼ病気だ。
家族の絆
高嶋ちさ子と6歳年上の姉未知子さんとは大の仲良しだ。ちさ子の現在の旦那さんと結婚する前も、デートに姉を同伴してゆくほどだ。この姉妹愛に理解を示す旦那さんも良くできた人だ。
案の定、勝気のちさ子に対し、旦那さんの人柄は温厚そのものだ。ちさ子の次男はチェロを演奏するが、ちさ子の顔色をうかがう要領のいい息子らしい。
ビートルズ仕掛け人の御父上はいつもニコニコ、そしてどっしり構えている。
高嶋ちさ子を中心にこの家族が演奏会に参加するのは性格的にバランスがよさそうだ。
母は病の末に、2017年他界してしまったが、献身的に看病したのは姉の未知子さんだったという。
互いに持ちつ持たれつの絆が深い高嶋ファミリーなのだった。
家族を取り巻く演奏会の輪
ダウン症の姉をサポートしながら兄弟で団結してきた高嶋ファミリー。家族の絆は音楽でも結ばれていたのだ。
しかも、この演奏会の輪は高嶋ファミリーに限らず、多くのヴァイオリニストやクラッシック演奏家、果ては芸能界から長嶋一茂、石原良純、高橋克典、お笑いサバンナの高橋茂雄など多彩なメンバーが楽器を持ち寄り参加している。
高嶋ちさ子の人脈の成せる技だろうが、短気な性格の反面、親分肌で面倒見がいい。しかも思いやりがあって細かいところに目配り気配りできるのだから、我々一般人が想像するほど怖い人じゃなさそうだ。
在宅自粛の渦中で励ましの企画
「ざわつく音楽会2020」と題して、高嶋ちさ子とその家族主宰の演奏会はテレワークながらも何回かに分けて既に公開している。内容はクラッシック一辺倒じゃないところが親しみ深くて良い。
ザードの「負けないで」、カンの「愛は勝つ」、クラッシックでは総勢24名の弦楽器によるエルガー作「威風堂々」など勇気が湧きたつ曲目ばかりだ。
高嶋ちさ子を中心に、ダウン症にも負けない姉が弾くピアノ、息子のチェロ、旦那さんのギター演奏が家族の結束の強さを証明している。この家族を取り巻くアーティストたちや芸能人の素敵な面々が、コロナ自粛の国民の皆さんに向けて励ましのテレワーク演奏をプレゼントしてくれた。
高嶋ちさ子の性格が本当に悪ければ、こんなにも大勢の仲間たちが力を貸してくれるはずがないじゃないか!どうです?みなさん。高嶋ちさ子に抱く勝手なイメージが覆された人もいるんじゃないですか?
本当は思いやりがあって気配りができる、素敵なヴァイオリニスト高嶋ちさ子だったのだ。
怒りっぽくて喧嘩っ早いが、案外お腹の中は空っぽな人。竹を割ったような性格の彼女はこれからも面白い企画をプレゼントしてくれるに違いない。
エピローグ
喧嘩っ早い高嶋ちさ子だが、ダウン症というハンディキャップを背負う姉が大好きな高嶋家の末っ子だ。
体の丈夫な一歳上の兄貴とは喧嘩ばかりだが、姉をいじめる悪いやつらには、兄と妹が瞬時にタッグを組み相手を殴りに行く。大人になった今は、シンガポールで暮らす兄を遠くで思うのがちょうどいい妹であった。
母は残念ながら他界したが、高嶋ファミリーの絆は一層強いものとなった。
温厚な旦那、母の顔色をうかがう息子、いつもニコニコな父、優しい姉。高嶋ちさ子に逆らうような家族はいないのだ。性格的なバランスはちょうどいい家族だ。それは演奏にも表れている。
家族と気の合う仲間たちに囲まれて、高嶋ちさ子は上機嫌。気の短いところはあるけれど、怒らせなければ本当にいい人だ。
長嶋一茂とか少し癖のある友だちもいるが、だからこそ面白い演奏会が出来るのだろう。
これからも、意外な人脈で構成されたテレワーク演奏をどしどし披露してもらいたいものだ。