水野美紀は年齢と共に女優としての演技が奇怪なものになっている。
若かりし頃の水野はなんか中途半端な位置付けのタレントだったのに、いつの間にかアクション路線で活躍しだした。実写版スナイパーものなら水野美紀が元祖だ、老舗だ!でもでも…
歳を重ねるごとに役柄は怪異なキャラクターになっていった。変質者的な女から都市伝説のバケモノまでとても精力的にこなす女優に成長?したのだった。
そんな彼女が最終的に目指すゴール地点はどこなのだろう?昨今出演の役柄から探ればその方向性がおぼろげに見えてきた。水野美紀の「あしたはどっちだ?」楽しみながらご覧あれ。
水野美紀の変貌
水野美紀の若かりし頃は本当にぱっとしなかった。
アイドル路線のタレントなのかシリアス物の女優なのかはっきりしない。そこそこテレビや映画に出演するものの、トップアイドルみたいに頭一つ飛びぬけて目立つような存在じゃなかった。
本人も焦りがあったはずだ。そこで試行錯誤の果てに辿り着いたのがアクションとちょっぴりお色気の路線のように外部からは感じられた。ジャパンアクションクラブみたいな本格派じゃないにせよ、そこそこ体を張った演技に少しのお色気をサービスしちゃう的な折衷路線だ。
CMで「ストリートファイター2」を実写したもので女格闘家春麗(チュンリー)を演じたことがあるがこれがウケた。ゲーム好きのオタクたちとアクションフィギュアマニアたちは彼女にくぎ付け。水野が20歳の頃の話だ。そして23歳の時「踊る大捜査線」がヒット押し大衆に認知される。

出典:retrogamegoods.com
お?アクションいけるかも知れない!企画側が思ったかどうかは知らないが内村光良と共演した「恋人はスナイパー」によって実写版スナイパーアクション女優の座をほしいままにしたといって過言ではないいだろう。水野が28~30歳の頃だ。
こうして女優水野美紀は実写場版アクション女優や刑事ものに向かうかに見えたが、年齢と共に少しずつ奇怪な変貌を遂げてゆくのだった。
奇怪な路線へ
2007年から2008年にかけて封切られた「口裂け女」は本当に恐ろしかった!あの水野美紀は女優生命をオカルト路線に変えて世間をあっと言わせたのだ!オカルト嫌いな人には衝撃的だったはずだ。
このあとも女優水野美紀のキワモノ路線は続き、年齢とともに恐ろしさとコミカルが同居する方向に変わってゆく。
2019年のテレビドラマ「奪い愛夏」では金にものを言わせて男性社員を奪う変態社長を怪演するが、これはある意味はまり役を意識させる出来栄えで恐ろしくも笑えるキャラが印象的だった。

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そして2019年大晦日「笑ってはいけない」で演じた学園PTAに扮した水野の怪演は年越しで一番ウケたといっていい。スナイパーアクションもののヒロインがいつの間にか変態女に得意路線を移していいたことは、浮き沈みの激しい芸能界を生き抜くための知恵の結集にも思えるのだ。
この後どこへ行く、水野美紀
40代後半を迎えいよいよ円熟期を迎える女優水野美紀。年齢を追ってイメージを怪奇なものに変えてきたが最終的にどこへゆくのだろう。に
かつてのスナイパーアクションはもう出来ない。アクションスターは年齢を重ねるに従い演技派で生き残ることを模索し、そして大成する。水野美紀はどうだろうか?ある意味凄い演技派として他の追随を許さない奇怪演技で大成した感がある。問題はその行きつく果てだ。
平成末から令和にかけて作り上げてきた彼女のキャラクターはこのあとも進化することは間違いない。ずばり言おう!目指す行先は変態アドリブコメディー路線だ。「笑ってはいけない」で感じたアドリブの変態演技は脳からアドレナリンがわんさか出たはず。さぞ快感だったことだろう。
一度こうした快感を味わったら抜け出すことは難しい。かのドリフターズ「8時だよ全員集合」のライブステージはドリフメンバーをアドリブ演技の悦びの渦に巻き込んだ歴史がある。歴史は繰り返すのだ!「水野美紀の8時だヨ変態集合」がゴールデンでライブなら視聴率50パーセントは固い!
単なる妄想?その通り!これは仮説の世界だ。だが可能性はゼロではない。期待してるぞ水野美紀。
最後に
水野美紀についておさらいしよう。
デビュー当時はぱっとしなかった女優水野美紀だがアクション路線で頭角を現し、元祖実写版スナイパー女優で一世を風靡した。更に踊る大捜査線で一躍認知度が上がる。
しかし、年齢を重ねるにつれその後は都市伝説のバケモノや変態女社長を怪演し変な人気が出始めた。そして2019年大晦日の「笑ってはいけない」で演じたPTAの女が大うけ!水野は感じたはずだ。アドリブの変態ギャグの高揚感の何とくだらない素晴らしさ!

出典:geisyunnavi58.tokyo
そう、彼女の行きつく理想のゴールは「8次だヨ変態集合」だ。ゴールデンの時間帯でライブの変人コメディーをアドリブでやること。是非、彼女の人生の集大成として、このおバカな企画をじつげんして貰いたい。あくまでこれは現実の世界で決まったことではない。
でも水野美紀ファンなら絶対賛成してくれるはずだ。だって水野の怪演は中毒になるからだ。
頼むぜ水野美紀。期待を裏切らない変態ぶりをこれからも宜しく。