2020年暮れ。コロナ禍真盛りの憂鬱を払拭するかのごとく、我らが大泉洋は颯爽と登場した。
「新解釈・三国志」大ヒット舞台挨拶にたった一人で登場したのだ。
芸能活動が制限されている中、たまりにたまった鬱憤を晴そうと大泉節が炸裂する!
しかし大泉から語られたトーク内容は、彼独特のペーソス漂う自虐ネタだった?
ウケ狙いがまともにウケちゃう大泉トークに、途中からビッグなあの人が参戦。それは誰?何を話した?
気になる映画舞台挨拶の生中継を今一度振り返って笑っちゃおう。
そんな人気の衰えを知らない大泉洋だが、年中日本のなかを飛び回っているようだ。
大泉洋の生活拠点はどこか?
自宅は世田谷だよ、というご近所住民の話とか、いやいや北海道は札幌に立派な家を構えているよとか色んな説があり真実が絞り切れない。
このあたりの疑問も併せて本稿で紐解いてみたいと思う。乞うご期待。
舞台挨拶でオオイズム炸裂
しゃべっていないとフラストレーションが溜まる大泉洋は、停滞していた芸能活動によりはち切れそうだった。
そうした中、降ってわいたようなビッグチャンス到来。映画「新解釈・三国志」が大ヒットし、全国111の劇場で舞台挨拶を生中継するという。
そう、ライヴだ。生放送でギャグが言える。いやがおうにもテンションが上がる大泉洋。
そもそも大ヒット舞台挨拶というのはどれほどのヒットのことなのか?12月11日公開のこの映画、なんと初日から3日間で観客数55万人を記録。興行収入は7億円を超えた。これはあの大ヒット映画「キングダム」の売上に対し111.8%の数値だというから凄い。
そして公開2週間を終えた段階で、興行収入は17.8億円に達したことで今回の大ヒット舞台挨拶が可能となったのである。ではなぜそんなにウケたのか?
主人公劉備玄徳が大泉洋、天才軍師諸葛孔明がムロツヨシとなればおおよそ筋書きの見当がつくというもの。
そう、「新解釈・三国志」は単純に見ていて笑えるスーパーコメディーなのだ。世の中は長引くコロナ騒動で鬱屈としている。こんな時、世間が求める第一は笑いなのだということが良くわかった。しかも、無条件で笑える単純な笑いがモヤモヤマインドに支配された庶民には、程よいデトックスとなったに違いない。
そんなわけで舞台挨拶にこぎつけた大泉洋なのだが、持ち前のオオイズム(自虐ネタ)を炸裂させてしまう。
「この師走のド平日、16時15分の回を誰が見れるの?感染もあるので笑ってもいけないし…私がたったひとりで舞台に上がり、すべり続けるという恐ろしい舞台あいさつ」早速自虐のジャブ攻撃だ。更に言う。
「人前でしゃべるのは久々だからうれしくて。みんな仕事がないの? ありがとうね。私が出たかった『キングダム』に勝ったんですか? うれしい。よかったこっちに出てて」そう自慢しつつも不満と自虐は続く。
「(興行収入17.8億円は)すごいことなんですよ。スマッシュヒットしてるにも関わらず、なんですか『鬼滅の刃』は! あいつのせいで全然目立たない。同じ東宝なんですよ。新しいの(グッズ)配ってるんでしょ!? 炭治郎はもういいって…せめて『新解釈・三國志』で、鬼滅のグッズを配りなさいよ」
自虐の独壇場を征する大泉洋に対し途中から映画の主題歌を担当したあの福山雅治からビデオメッセージが届いたのだ。
「大ヒット映画の主題歌を担当したのは『名探偵コナン』以来。」そう語る福山雅治に、コナンを引き合いに出すことはないと愚痴る大泉洋だが福山はビデオメッセージだから答えようもない。大泉洋ほど暇じゃないのだ。
更にビデオの福山は言う。「大泉洋さんを100億の男にすべく、さらなるロングヒットを期待してます」
対する大泉は「この映画が100億円あたっても私には大して入らない」と自虐フィナーレを放つが、面白俳優大泉洋は昨今のコロナ禍自粛規制解除を受けて大忙しの兆しを見せている。
特に北海道の札幌と東京都世田谷区で頻繁に出没しているらしい。
はたして大泉洋の生活拠点である自宅はどちらにあるのだろうか?
意外な事実
大泉洋の奥様はフジテレビでドラマプロデューサーを務めるキャリアウーマンと聞く。
子供は青山学院初等部に在学中らしい。となれば、当然東京都内に自宅を構え、ここを拠点に芸能活動をすることが当然ながら想定できる。
しかし、意外にも自宅は札幌市内にあるという。正式地名は札幌市真駒内だと判明したのだ。
この自宅は防雪対策を施した豪邸といわれ、しっかり居住目的で建てられた自宅に相違ない。
映画「新解釈・三国志」の舞台挨拶に早々とやってくるあたりは、前述の世田谷区に自宅があるという説もあながち間違ってはいないようだ。
ということは、都内と札幌の2か所に自宅がありハードな行き来をする二重生活だということか?
札幌でも世田谷でも頻繁に見かけることがあるってことは、そういう二重生活だという証だろう。
生まれ故郷の札幌も捨てがたく、生活拠点を置く世田谷も便利だし…。ギャグではなく本音の自虐が聞こえて来そうな大泉洋の悩みには違いないだろう。
エピローグ
近年、北海道に憧れを抱き移住を計画する女優柴咲コウの話を耳にするが、首都圏にないナチュラルな暮らしが恋しい気持ちがあるようだ。柴咲コウも両親が北海道出身で幼少期を過ごしたというから郷愁の念がそうさせているかも知れない。
大泉洋も北海道出身なので故郷は捨てがたいのだろう。かといって、タレントとして脂がのり切った現在は東京を離れるわけにもいかず、世田谷に居を構えるに至ったのだろう。
映画「新解釈・三国志」は面白い。理屈抜きに面白い。こんな演技ができる大泉洋と仲間たちなら、これからもっと長くヒット作を生んでくれるはずだ。
世田谷の自宅から札幌の自宅へと拠点を変えるのはまだまだ先の話かも知れない。