日本ではあまり見かけることがない19世紀のアメリカ置時計「ジンジャーブレッドクロック」。
初めてご覧になる方は、豊かで華やかな彫刻に思わずうっとりしてしまうかも。本国アメリカにはまだまだ沢山残っており、貴方好みのデザインの物がきっと見つかること請け合いです。
置時計といえども侮るなかれ。大きさも機能も掛け時計に引けを取りません。それどころか、装飾的な楽しさでは断然置時計の方が勝っています。一体どのような物なのか、どうやって飾るのが良いか、手に入れる方法は?全てお答えします。最後までご覧下さいね。
ジンジャーブレッドクロックって何?
ジンジャーブレッドとは、アメリカの家庭で作られるお菓子の一種です。
直訳すると生姜パンになるでしょうが、あまり関係のない言葉です(ごめんなさい)。語源としての意味は正直分からないのですが、お菓子作りに関連したキッチンで使われた時計であるようです。
筆者のイメージでは、3時のおやつの食べ時を探る用途で使われた、置時計のある楽しく暖かい家庭のイメージが浮かびます。ジンジャーブレッドクロックとは、19世紀後半の当時、全米で急速にで普及した、アメリカの華やかなるキッチンクロックの代名詞であることに間違いないと思います。
どんな特徴があるの?
ジンジャーブレッドクロックの特徴として、文字盤を取り囲む装飾が大変凝っており、詳しく言えばボディーの木彫と振り子室のガラスペイントが絵画的でメルヘンチックな華やかさ、美しさを感じさせることです。
例えば古掛け時計の場合、その美しさはボディーの形、色合いが主な特徴となり、道具としての時計の機能美を助長するに留まるものと筆者は感じますが、ジンジャーブレッドクロックに至っては時計そのものに引けを取らない、またはそれ以上の装飾パワーを要するアンティークグッズと思えてならないのです。
分かりやすい例では、古掛け時計の場合、振り子室のガラスペイントは殆どが幾何学的な模様(金泥で二重丸,三重丸などが多い)なのに対し、ジンジャーブレッドクロックのガラスペイントは風景画そのものが描かれています。
ボディーの彫刻に至っては、わざわざ木材を継ぎ足してまで派手な装飾をこれでもかと彫ってくれてます。それはまるで紅白歌合戦のド派手な衣装較べみたいなイメージで思わず笑っちゃうくらい派手ですね。でも決して下品にならない、華やかさを秘めた置時計なのです。
ジンジャーブレッドクロックの活用術
置時計のイメージからすれば、日本の狭い家屋の中で使うのは少し勝手が違うし使いづらいでしょう?なんて感じた貴方。そんなあなたに筆者自身がジンジャーブレッドクロックを愛用している実際の飾り方を公開しちゃいます。
それは、置時計を置時計として使わず、掛け時計のように壁に設置しているのです。
薄く小さな専用の置台を設置してその上に載せる方法です。とてもおしゃれに見えるし、鑑賞するのに目線が掛け時計の位置と同じなので部屋全体と溶け合ってとても美しく華やかです。
もし置時計として床に置いて使えば、目線は見下ろす形となり美しさは半減してしまうと筆者は感じます。油絵だって目線に合わせて展示するから迫力があり美しいのです。装飾の仕方で持ち味を生かすことは、鑑賞の観点からすれば油絵も時計も同じなのです。
ジンジャーブレッドクロックのバリエーション
ジンジャーブレッドクロックの姿形のバリエーションは一体どれくらいの種類があるのでしょうか。
筆者が、置時計を購入するため閲覧したイーベイオークションの画像は、それこそ絵画の種類と同じく様々なデザインが存在します。
それでいて、同じ装飾のものを再度見ることが殆どない不思議な時計群、それがジンジャーブレッドクロックなのです。それゆえ、読者の皆さんがお気に召すデザインの時計が必ず存在すると確信します。
ジンジャーブレッドクロックは華やかで派手な置時計ではありますが、嫌味のないアンティークの逸品であると断言し皆様にお勧めしたいジャンルの時計なのです。
どうやって手に入れる?
筆者自身が経験した購入方法は、イーベイオークションです。
なぜイーベイをお勧めするのか、その理由はアメリカを本拠地としたオークションハウスなので、ありとあらゆるジンジャーブレッドクロックを閲覧出来ますし、日本語で入札可能ですので気軽にトライすることが出来るからです。
そして、なんといっても豊富な出品数ですから安く入手出来る確率が高く、送料、手数料、税金を加算しても、イーベイの中でもお買い得の部類に属すると筆者は思っています。
ちなみに、筆者所有のジンジャーブレッドクロックは約5年前に約280ドル(総額)で落札しました。メーカーはウエルチ社製で華やかな装飾はもちろん、作りもしっかりしています。毎時の時報に加え、30分毎に1回鐘を鳴らします。自宅に飾って眺めるたびに、手に入れて良かったと思う筆者でした。
まとめ
華やかで装飾性に富む19世紀後半のアメリカ製置時計「ジンジャーブレッドクロック」は、同じ時代の掛け時計に較べ手の込んだ絵画のような時計です。
ガラスには金泥でに本当に絵が描かれており、掛け時計のような抽象的模様で終わらないところが魅力です。
文字盤を取り囲むボディーに至っては、華やかで緻密な彫刻が施され、まるで時計が衣装を着飾っているかの如く見えます。
ジンジャーブレッドクロックの装飾性は絵画のようですので、目線の高さに合わせて設置すると魅力が引き立ちます。
種類が豊富ですが、同じものが見当たらない不思議な時計群なので、きっと貴方好みの逸品が見つかると思いますよ。
入手には、イーベイオークションを利用するのが筆者のおすすめです。日本語サポート体制も万全ですから安心して入札し、ジンジャーブレッドクロックをゲットして下さい。