国際派俳優のディーンフジオカは近年大ヒット作への出演が目白押しだ。
2019年公開の「記憶に御座いません」では中井貴一扮する総理大臣の秘書をクールに熱演。2020年には遺産相続にまつわるサスペンスドラマ「危険なビーナス」で当主の養子役を演じるなど重要どころを任されている。
しかしながら一方では、まことしやかに引退のカウントダウンが始まっているとの噂なのだ。
その理由の一端には、ディーン自身が持病とする小麦粉アレルギーだといわれているが、どうやらそれだけではなさそうだ。掘り下げて調べてみると複数の要因が浮上してきた。
ディーンフジオカ引退説の詳細とはいかに?そして、今後の活動はどうなるのか?
仮説を織り交ぜながら今後の活動を占ってみよう。
持病は小麦粉アレルギー?
正式にはグルテンアレルギーというらしい。
おそらく生まれ持っての持病だろうが、病名の言葉の響き以上に厄介な病気だと判明した。
グルテンを摂取すると免疫異常を起こし、本来ならば体外に排出されるはずの毒素が溜まる。そうすると様々なアレルギー症状が起こり大変なことになるという。
具体的には腹痛、下痢、便秘、神経障害、疲労感、頭痛、湿疹、関節痛と苦痛のデパート状態だ。
かつては相当の苦労を強いられてきたが、今では社会での認知度と対応が進み、薬とグルテンフリー食で社会生活が維持できるまでになったとディーンは言う。
ところが持病はそれだけじゃなかった!2013年には顔面麻痺を発症していたのである。
いちど発症すると半年以上リハビリが必要とされるこの病気。原因は疲労とストレスだった。
芸能の仕事が好きでこの道に入ったというディーンフジオカだが、熱中しすぎるあまり歌手、俳優、モデルと仕事を抱え込み過ぎちゃう傾向があるようだ。
最悪の症状のときは、瞼が綴じずにテープを貼って寝たり、歯磨きの際だえきが口から垂れ落ちちゃうような始末だったと明かす。
「どんだけ注射打っても薬飲んでも病気は寝なきゃ治らんね。」ディーンがインスタでついこぼした愚痴だ。
しかし、引退となればどう生活するのってことになるが、意外なる救いの手は彼の妻にあった。
妻は大富豪
台湾でディナーした時出逢ったこの女性の名はヴァニーナ・アマリア・ヒャダットさん。
ディーンフジオカより2歳年上のバツイチ子持ちだった。しかし溢れる美貌はたちまちディーンを虜にした。
この奥さん、過去にはモデルもしていたというからビジュアルも最高だ。
妻もディーン同様に「運命の人」だと瞬間的に感じたという。このアマリアさん、出身はオーストラリアで国籍はインドネシアである。そのインドネシアで彼女はレコード会社の社長をしているのだ。
さらにアマリアさんの父親は、インドネシア屈指の製薬会社社長で、年商はなんと184億円といわれている。
ディーンフジオカがいつ倒れても、経済的、環境的バックアップは既に万全の体制が敷かれているという。
要するに遊んで暮らせるだけのバックボーンがあるってこと。羨ましー!
製薬会社の舅が面倒見てくれるなら小麦粉アレルギーも顔面麻痺もへっちゃらだ。舅とすれば孫の顔も近くでみたいだろうしね。2014年には双子の実子が生まれているから自宅も今はインドネシアにあるようだ。
引退説が囁かれる最大の理由はこうした莫大な経済力が背後に控えているからだろう。
今後の活動
そんな病気の話とか経済力の話を聞くと、2021年には引退するかもしれないと誰しもが思っちゃうはずだ。
しかし、しかしだ。NHK大河ドラマ「青天を衝け」で重要ポストを演じることが判ったから嬉しい悲鳴だ。
幕末から明治維新を描いたこのドラマでは近代日本産業の父渋沢栄一が主役だが、この渋沢のライバルと言われた実業家五代才助をディーンが演じることとなったのだ。
「東の渋沢」「西の五代」と称された偉大な実業家のうちの一人をディーンが演じるのは何と2度目。
2015年NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」で同じ五代才助をすでに演じており、このときファンからは五代様と呼ばれるほどの人気ぶりで、番組終了の際には(五代ロス)なんて言葉が生まれたほどだった。
だからディーンフジオカファンとしては、大河ドラマ初主演ではあるけれど五代才助役はもはやベテランだしもう一度見られる役柄にもう萌え萌えなのだ。
NHK大河ドラマに出演すると一年間はこれに束縛されるという。しかし、ディーンにとってはいい束縛だろう。
このオファーあるまでは正直悩んでいた時期もあったと推察する。所属事務所アミューズの筆頭タレントである福山雅治は既に50代。番頭さんとしてバトンタッチする年代としてはディーンがふさわしいが、活躍としてはパッとしなかった。
歌手活動やモデルも話題性に欠けた。俳優業はほんとうにここ最近話題になってきたものの、それまでは印象に残らないものばかりだった。
小麦粉アレルギーや顔面麻痺をかろうじて克服しても、忙しさに見合わない人気の低迷にはさすがに引退が脳裏をよぎったに違いない。
そうした引退説の理由をピックアップしているさなか、飛び込んできたのが大河ドラマのオファーだったから正直驚いた。ディーンフジオカはまだまだやる気満々だとわかったからだ。
さて問題は大河ドラマが一年後終了したとき、ディーンはどのように自身の進退を決めるかだろう。
芸能界はこれで満足。やりつくしたから悔いはないって心境に辿り着くかどうかだ。
確かに大河ドラマ出演はビッグな事件だ。満足感は得られるだろう。しかし、今後の俳優活動に大きく弾みがつくメリットもあるだろうし、いまだに主演は出来ていないからやりきり感には達しないと見た。
だからインドネシアに引退するのはまだ少し先の話になりそうだ。このさき5年はまず大丈夫。
ディーンフジオカロスはファンも望まないし、ビッグな主演を待っているのだから。
エピローグ
病気のハンデや経済的バックボーンの充実をみると、一般人なら早々に引退してしかるべき理由になるのだがディーンはまだあきらめていなかった。
2012年に結婚するまでも、小麦粉アレルギーとは戦ってきたし、ひとりで経済力も身に着けてきた。
だから美人の妻を得ても、大富豪が舅になっても決して甘えない努力の人、それがディーンフジオカだった。
夢を諦めるくらいなら人生なんて意味がない。病気の苦しみを耐えてきたご褒美に今の栄光がある。
そういわんばかりに多忙を極めるディーンフジオカはとうとうNHK大河ドラマに出るまでになった。
名誉そして充実感、栄光はお金じゃ買えないのだ。そういわんばかりの姿勢を見せてくれているディーン。
一般ピープルの我々にはもったいない富豪のバックボーンだが、お金に困らない俳優さんだからこそ自身の目標だけに突き進めるのかもしれない。
いずれにしてもディーンフジオカを見るにつけ羨ましい限りの生き様だと感じるのである。