和田アキ子は過去何度か年末の音楽イベントで異色のコラボを実現し話題をさらってきたが、宝塚トップスターとの競演は今までとは少し違っていた。
宝塚歌劇団の華やかな男装のトップスターと並んだ和田アキ子はもっとダンディーで凄くかっこよかったのだ!歌声だって、宝塚の雰囲気にのまれずいつもの持ち味で淡々と語るように歌う和田アキ子は堂々としていて立派だった。
歌謡イベントとして人々の記憶に残る名シーンは数々あるが、和田アキ子と宝塚歌劇団のコラボレーションはいつまでも語り継がれる名作だと断言していい。
お読み頂いている皆さんの記憶にしっかりとどめて頂きたいのであえて記事に残したかったのだ。
そんな和田アキ子も今年で70歳を迎える。歌声は未だ健在だが、ある理由があって瞼を手術したことを近年公表したのだった。しかし、その結果が整形前と明らかに違う様相を呈していたから、見る者は騒然となった!果たして手術のわけは何なのか?そしてその結果はどのようになったのか?
R&Bの女王、和田アキ子の話題を最後までご堪能いただきたい。
2014FNS歌謡祭での名コラボ
この年のFNS歌謡祭は特別な催しであった。テーマは「史上最大の音楽祭」であり、放送時間帯は深夜にまで及んだ。トップバッターの郷ひろみを皮切りに、全105曲を披露する長編歌絵巻だったのだ。
とはいえ、これだけの長丁場ならインパクトが薄いアーティストは記憶にも残らない可能性がある。
和田アキ子と宝塚歌劇団は9番目のお披露目で、ヤングアイドル系が続いたあとだから一層その存在感が輝いていた。曲目は「愛の賛歌」。越路吹雪の名曲である。
白の蝶ネクタイに燕尾服の、宝塚星組トップスター柚希礼音。いつもの宝塚ステージ上なら、ファンの視線は全て彼女のものだろう。しかし、左隣りに位置する和田アキ子のダンディズムは、宝塚のそれを凌駕しているかに見えた。
白のシャツに首元は黒いシルクのスカーフ、シルバーの首飾りにヴェスト。羽織ったチェスターコートの左肩には豪華な羽飾りが配されて、あのEXILEもかすんでしまうほどの男前だ。
このとき和田アキ子は64歳。歌手人生の円熟期だけあって深みのあるステージだった。
しかし、華やかなステージの影で、和田アキ子の病状はこの時すでに進んでおり、やがてやって来る未来にテレビで整形を公表することになるのだった。
病気による手術
伝説の宝塚歌劇団コラボから5年後、和田アキ子の病状は進み、瞼が開かないほど腫れがひどい状態に陥っていた。
2019年6月、テレビ東京深夜番組「巷の噺」に出演した和田アキ子は、眼瞼下垂を治すため前の年の11月に手術に踏み切ったことを公表したのだった。
この病気は、瞼が垂れ下がることで視野が狭くなり頭痛の原因となるものだった。既に加齢とストレスが症状を進行させてしまったため、切開手術を余儀なくされたとのことだった。
和田アキ子が強調したかったのは、この手術が必要に迫られた「形成」だったことだ。
見た目を変えたい美容整形とは違うのだと言いたかったのだ。そうやって言い訳したくなるほど、手術後の目の変化はきついものだった。結果はまるで別人!鋭く開いた怖そうな目。
病気の施術としては成功した。しかし、見た目ははっきり言って失敗だった。だって当の和田アキ子が不満を漏らしたからだ。
「今年(2019年)いっぱいこれだったら(今と変わらない見た目なら)来年手術しようと思う。」
この言葉が全てを物語っている。
和田アキ子と宝塚歌劇団が伝説的なコラボを実現したFNS歌謡祭の時点でも、既に瞼は腫れかけており、病状が懸念される状態だったのだが、手術してから見較べてみると、手術前とは全く違う目になってしまった。
そして現在
和田アキ子が公言したように、2020年には再手術をしたようだ。
しかし、昔のイメージには戻っていない。瞼は二重に変り、ぱっちりと開いている点では病状回復を思わせ良かったと感じる。あとは本人とファンたちが「この顔」に見慣れて納得するかどうかだ。
健康な頃の和田アキ子の顔を基準にするからいけないのだと感じる。
手術直前は、もう瞼が開かないような垂れ下がり方だったから、その状態と比べて今は健康的だと前向きに受け入れるのが良いだろう。
間違っても再手術を繰り返し、泥沼にはまらない様にすることこそ肝要だ。気に入らない不満をテレビでぶちまけることによって、後戻りできない「整形」のらせん階段を転げ落ちることだけは避けねばなるまい。
ルックスは少し変わっても、宝塚歌劇団とのコラボで魅了した歌声は健在なのだから。
エピローグ
伝説的コラボレーションと言える、和田アキ子と宝塚歌劇団のコラボ「愛の賛歌」は、和田アキ子のダンディズムを輝かせる素晴らしいステージとなった。これはもはや伝説的な記憶としてファンの脳裏に刻み込まれることだろう。
そんな和田アキ子も70歳。色々な病気に侵されてきて何度も克服してきたけれど、眼瞼下垂だけは進行を避けられず、切開手術に至った。その結果、以前の和田アキ子らしさは失われ、鋭く開いた二重瞼は違和感を憶えるほどだ。
しかし、ぱっちり開いた二重瞼で以前のように凄まれても、さほど怖くはないかもしれない。
その点では、少しばかり女らしさを神様がくれたのだと思って喜ぶべきかもしれない。
和田アキ子と宝塚歌劇団との劇的コラボの歌声はまだまだ健在なのだし、新しいルックスで再びサプライズなコラボを意外な誰かと取り組んでもらいたいものだ。